セミナー・勉強会・イベント詳細エキスパートスクエア2011

第32回　女子栄養大学栄養学講座

エキスパートスクエア2011





座長：女子栄養大学教授 田中　明



・時間栄養学　　女子栄養大学　副学長　香川　靖雄



時間栄養学とは、時間にしたがって変化する心身の栄養を研究する学問です。毎日の覚醒睡眠のリズムは時計遺伝子の働きで、時計遺伝子が昼夜の別に応じて最も都合の良い時間の活動を決めているのです。このように重要な時間栄養学が「日本人の食事摂取基準」には書いてありません。同じ献立の食事でも何時に、どんな速度で、どの順序で摂取するのが良いかをお話しましょう。





・長寿遺伝子を求めて～百寿者から  超百寿者調査へ～　　慶應義塾大学　医学部　内科（老年内科）講師　広瀬 信義



少子超高齢化が急速に進んでいる現在健康長寿は強く望まれている。従来健康長寿のモデルと考えられていた百寿者は寝たきり、認知症の方が80％を占めている。我々は105歳以上の方（超百寿者）を対象に調査を行っている。2010年に生活習慣病の遺伝素因の出現頻度は長寿者でも若年対照群でも変わりないという報告がなされた。100歳を超すような長寿達成にはどのような遺伝子（長寿遺伝子）が考えられるのだろうか？我々の行っている百寿者と超百寿者調査の結果および長寿遺伝子同定の状況について解説を試みる。



・体内時計を利用した最新がん治療　横浜市立大学　医学部　消化器・肝移植外科　准教授　田中　邦哉





高度に進行した大腸がんの肝転移に対して化学療法により転移を縮小・減少させたのちに肝切除を行うといったコンバージョンセラピーが近年積極的に行われている。横浜市立大学病院ではこの肝切除前の化学療法として生体の概日リズムを考慮したサーカディアン・セラピーを応用している。本講演では、サーカディアン・セラピーを応用したがん化学療法の効果および意義に関して紹介する。





※講師・講義内容等は変更される場合があります。ご了承ください（敬称略）





◆募集定員　80名



◆申込　ＨＰかＦＡＸにてお願いします。