セミナー・勉強会・イベント詳細病棟でよく出る 気になるくすりの話

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 病院におけるインシデント報告では、薬に関する事例が最も多く認められている。これらの薬に関するインシデントでは、与薬の機会が最も多い看護師による報告が大部分である。

 特に、勤務1年から2年目の新人看護師において、薬に関する知識が不足していることが原因で発生している事例が多く認められる。一方、経験が豊富な看護師においても、慣れからくる事故が発生し、発生頻度は新人の半分程度に認められている。

 これら看護師による薬のインシデントでは、薬に触れる機会が多いことだけでなく、薬に関しての勉強に問題があることも一因であると考えられる。看護師の場合、薬に関する勉強時間は限られることから、主として「薬理学」で行われており、剤形に関する勉強が不足している。

 一例として、多くの病院では病棟に解熱鎮痛薬としてボルタレンの坐剤が配置され、夜間の緊急解熱や疼痛緩和に使用されている。ボルタレンの坐剤は錠剤に比べ最高血中濃度が高く作用が強いことから、副作用のショックが発現しやすく、添付文書にも【警告】が記載され注意喚起がされている。しかし、病棟に配置され、頓用で使用されることから医師の指示記載が不十分で、投与間隔が短い事例や、原則1日2回が守られていない場合が多い。

 このように薬は剤形毎に特徴があり、使用方法も大きく異なっているものの、薬理学を中心に勉強してきたために十分な知識がなく、不適切に使用されていることもインシデントに繋がっていると考えられる。

 本セミナーでは、薬の剤形別のインシデント事例を通して、剤形とその注意点を理解することで事故防止を図って行きたい。

【プログラム内容】
1.薬に関するインシデントの現状と解析

2.薬の剤形別インシデント事例とその対策
 錠剤
 散剤
 水剤
 坐剤
 軟膏・クリーム
 注射剤

3.睡眠薬の適正使用と転倒防止対策

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