セミナー・勉強会・イベント詳細現場で役立つ! 経腸栄養を行う患者のケア【東京】

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講師 沖縄メディカル病院 副院長・金城大学 客員教授
吉田貞夫

セミナーの概要
 急性期治療から高齢者のケアに至るまで,栄養管理は患者のアウトカムを左右する重要なケアの1つです。これまで低栄養の病態として,マラスムス,クワシオルコルなどが知られていましたが,近年,サルコペニア,カヘキシア,フレイルティといった新たな病態が注目されています。基礎疾患や炎症の有無などに着目した適切な管理について解説します。
 低栄養が進行すると,改善がより困難になり,患者のアウトカムも低下します。医師,管理栄養士だけでなく,看護師が低栄養とその合併症について理解することによって,早期発見やより適切な対応を行うことができます。低栄養を発見するためには,主観的包括的評価(SGA)や,MNAなどのアセスメントツールを正しく使い分けることが重要です。症例のデータなどを用い,実際にツールを使いこなせるよう,演習を行います。
 栄養摂取の方法として,経口摂取が最も生理的,かつ,基本ですが,経口摂取困難の症例では胃瘻や経鼻胃管などからの経腸栄養を,また腸管が使用できない場合は,静脈栄養を適切に使用することが大切です。その切り替えのタイミングや,関連する合併症などについて解説します。誤嚥性肺炎,下痢,C.difficile関連腸炎,高血糖,低血糖,電解質異常など,日常の業務で遭遇する合併症は,症例の予後を悪化させるほか,QOLも低下させてしまいます。
 超高齢社会を迎えた我が国では,入院患者の多くが高齢者です。高齢者は,動脈硬化,糖尿病,心疾患などの基礎疾患があることが少なくなく,合併症を発症するリスクも高くなります。脳血管障害などによる嚥下障害を合併することもあります。また,認知症の症例では,さまざまな理由で,食事を食べてもらえないことも少なくありません。このような背景から起こりうる問題とその対策も十分に把握しておくことが重要です。
 本セミナーでは,栄養管理の基本から最新の話題まで,今まで栄養のケアが少し苦手だった人にもわかりやすく解説します。笑いをふんだんに取り入れたセミナーですので,楽しく学んでください。また後半では,胃瘻の適応についてもあらためて考えみたいと思います。看護師のみなさんが胃瘻の是非をめぐって,医師と患者・家族の間で板挟みになってしまうようなことのないよう,国内外のさまざまなガイドラインなどもご紹介しながら適切なあり方を追求したいと思います。ご期待ください。

(特記事項:持参を要する用具若しくは別途購入を要する用具等。)
電卓、筆記用具など

各項目の時間毎の配分:
10:00 オリエンテーション
10:05 ナースが知っておきたい 低栄養の病態と合併症
    〜サルコペニア,カヘキシア,フレイルティなどの見分け方〜
11:35 お昼休憩
12:30 低栄養を早期に発見! 〜栄養アセスメントツールの種類と使い分け〜
14:00 10分休憩
14:10 経口摂取? 経腸栄養? それとも静脈栄養?
    〜適切な栄養投与ルートの選択〜
15:20 10分休憩
15:30 食べてもらえないとき、あなたはどうする? 
    〜摂食困難の原因、そのアセスメントとその対応〜
16:30 終了

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