セミナー・勉強会・イベント詳細Re:A @night明石　「脊髄の運動制御」

講義概要
中枢神経として機能を果たす脊髄は、脳と末梢神経へ相互に情報の伝達を行うという、いわゆる「通路」としてのイメージがあります。この「通路」の役割により、脳から伝達された情報が効果器で役割を遂行し運動・行動の実施に至っています。
しかし！脊髄のもつ機能は本当にそれだけでしょうか？
　臨床でみる「パーキンソン病や脳卒中片麻痺患者の歩行などリズム運動ができない」「脳卒中片麻痺患者の麻痺側の随意性の低下」「筋緊張が低い（高い）」といった所見に対して、脳の問題だから・・・、筋力が弱いから・・・と解釈を終えていませんか？
　このような所見に対し脊髄レベルでの問題も踏まえて現象を捉えてみると新たな臨床の一面を見ることができるかもしれません。
　今回は「脊髄と運動制御」と称して、脊髄内での運動ネットワークを通じ、実際の運動表出に関わる機構やパフォーマンスとの関連について考えていきます。今よりも診れる臨床家への一歩として、一緒に学ぶ機会にできたらと思います。