セミナー・勉強会・イベント詳細要介護高齢者のための口腔ケアスキル習得セミナー

介護保険施設で行う口腔ケアと口腔機能の維持管理の進め方



要介護高齢者に対する口腔ケアは、①気道感染の予防、②栄養改善、③摂食・嚥下機能の維持向上に有効であることが研究成果として実証されています。

近年、口腔ケアは病院のみならず多くの高齢者施設において「基本的介護計画」の中に含まれるなど、重要性が認められています。

しかし介護保険施設の現場においては、口腔ケアの専門職である歯科医師、歯科衛生士の配置や関与が不足しており、日常的な口腔ケアは施設に勤務する看護・介護職が担当することが多く、“基本的な実技を学びたい”との要望が聞かれます。

一方、平成２１年４月の介護保険の改正において、口腔機能維持管理加算の制度が導入され、施設入所者への口腔ケアを歯科専門職と施設介護関係職員が協力して行う体制づくりが進められています。

こうした状況の中で、担当する職員が質の高い口腔ケアに自信を持って取り組める実技の習得を目的に解説と実習を行ないます。



【内容】

１． 講義

１)介護保険施設で行う口腔ケア・機能訓練の実際

２)要介護度に応じた口腔ケア

３)口腔機能向上サービス・維持管理加算の算定要件

(講師:歯科衛生士・主任介護支援専門員　井上順子)



２．実習

１）要介護高齢者の口腔ケア用品紹介と取り扱い管理

２)口腔ケア　デモンストレーションと相互実習

・口腔アセスメント（ＲＳＳＴ、オーラルデイアドコキネシス、咬筋の触診等）

・口腔洗浄法

・歯磨き法（吸引ブラシ、歯間ブラシの使い方）

・清拭法（歯、歯肉、口腔粘膜、舌）

・義歯の洗浄、取り扱い管理

３）口腔機能の向上訓練（間接法）と唾液腺マッサージ

・楽しく行う食前体操